勤怠管理システムの最安はどれ?表示価格ではなく実質価格で比較

勤怠管理

勤怠管理システムの比較サイトを見ると、1人あたり月額100円台から使える製品がいくつも並んでいて、どれが本当に安いのか判断に迷います。

勤怠管理システムを最安で導入したいと考えて料金表の単価だけで選ぶと、契約後に必要な機能のオプション料金が加わり、想定の2倍以上の請求になることがあります。

税抜と税込の表示が混在していたり、年払い割引を前提にした単価が大きく書かれていたりするため、表示価格をそのまま比べても正しい比較にはなりません。

この記事では、勤怠管理システムを最安で導入するために、必要な機能を揃えた税込の実質価格で主要製品を比較し、従業員数別にどれが安いかを解説します。

勤怠管理システムの最安はどれ?

勤怠管理システムを必要な機能を揃えた税込の実質価格で比べると、今回比較した主要6製品の中では、従業員30名以上のすべての規模で人数上限の定額型である勤怠クラウドが最安になり、料金表の単価の安さと実際の請求額の安さは一致しません。

比較サイトで最安として紹介されている製品の多くは、打刻と集計だけの最小構成の単価を表示しています。

法令対応に必要な有給休暇の管理や申請機能を加え、税込に揃えて計算し直すと、順位は大きく入れ替わります。

表示単価で見た最安の価格帯

クラウド型の勤怠管理システムの表示単価は、1人あたり月額110円、220円、330円の3つの価格帯に集中しています。

比較記事では110円の製品が最安として紹介されることが多いものの、その金額に含まれている機能は製品によって大きく異なります。

また、人数上限の定額型の中には「1人84円から」のように、人数課金型よりも安く見える単価を表示しているものもあります。

必要な機能を揃えると最安が入れ替わる理由

最安が入れ替わる主な理由は、以下の3つです。

  • 有給休暇の管理や申請承認のワークフローがオプションになっており、追加すると単価が上がる
  • 料金が税抜で表示されており、税込にすると1割高くなる
  • 年払い割引を適用した金額を、プランの上限人数で割った単価が表示されている

たとえば表示単価が110円の製品でも、必要な機能を追加すると税込で275円になり、表示単価330円の全機能込みの製品との差は大きく縮まります。

このように、勤怠管理システムを必要な機能を揃えた税込の実質価格で比べると、今回比較した主要6製品の中では、従業員30名以上のすべての規模で勤怠クラウドが最安になり、料金表の単価の安さと実際の請求額の安さは一致しません。

次は、最安を比べる前提として、どの機能を揃えるべきかを定義します。

勤怠管理システムの最安を比べる前提となる必要機能

勤怠管理システムの最安を比べるときは、労働時間の客観的な把握、有給休暇5日取得の管理、打刻修正や休暇の申請承認、シフト管理、給与ソフト向けの出力といった、法令対応と日常の運用に欠かせない機能を揃えた状態で比べる必要があります。

必要な機能を外した最小構成の単価で比べても、実際にはその構成では運用できないため、比較の意味がありません。

法令対応と運用に欠かせない機能

この記事では、以下の機能をすべて揃えた構成を前提に実質価格を計算しています。

  • パソコンやスマホからの出退勤・休憩の打刻
  • 日別・月別の労働時間の自動集計
  • 有給休暇の自動付与と残日数の管理
  • 休暇申請・打刻修正申請の承認ワークフロー
  • シフト管理
  • 残業時間の超過アラート
  • 給与計算ソフトに取り込めるCSV出力

年10日以上の有給休暇が付与される従業員には年5日の取得が義務付けられており、有給休暇の管理機能がなければ、取得状況をエクセルなどで別に管理しなければなりません。

打刻修正の申請承認の機能がない場合も、誰がいつ修正したのかの記録が残らず、客観的な労働時間の記録として扱いにくくなります。

比較から外した機能

一方で、以下の機能は中小企業では必須とはいえないため、比較の条件には含めていません。

  • 顔認証や静脈認証などの生体認証打刻
  • プロジェクトごとの工数管理
  • 給与計算や年末調整などの人事労務機能
  • 多言語対応や海外拠点の管理

これらが必要な場合は、別途オプション料金や専用の機器代がかかる製品が多いため、個別に見積もりを取って比較する必要があります。

このように、勤怠管理システムの最安を比べるときは、有給休暇の管理や申請承認、シフト管理など、法令対応と日常の運用に欠かせない機能を揃えた状態で比べる必要があります。

次は、この条件で主要製品の表示単価と実質単価を比較します。

勤怠管理システムの表示単価と実質単価の比較

勤怠管理システムの主要製品を、必要な機能を揃えた税込の実質単価で比べると、表示単価110円や220円の製品は275円から440円に上がり、全機能込みで330円の製品と同じか、それ以上の価格になります。

料金はいずれも2026年9月時点で各社の公式サイトなどで確認したもので、税込の月払いに換算しています。

主要製品の比較表

主要製品の表示単価と、必要な機能を揃えた実質単価は、以下の通りです。

製品名 料金体系 表示単価 必要な機能を揃えた実質単価(税込)
勤怠クラウド 人数上限の定額型 50名まで月4,950円(税込) 50名で1人99円
HRMOS勤怠 人数課金型 1人100円(税抜) 1人275円
CLOUZA 人数課金型 1人200円(税抜) 1人385円
ジョブカン勤怠管理 人数課金型 1機能1人220円(税込) 1人440円
KING OF TIME 人数課金型 1人300円(税抜) 1人330円
アテンリー 人数上限の定額型 1人84円から 21〜50名で月5,500円

表示単価では勤怠クラウドより安く見える製品もありますが、実質単価で並べると、人数課金型はいずれも1人275円以上になります。

オプションで単価が上がる製品の例

HRMOS勤怠は、基本機能が1人100円(税抜)で、有給休暇管理と届出申請の機能が1人100円、シフト管理の機能が1人50円のオプションになっています。

3つを揃えると1人250円(税抜)、税込で275円となり、表示単価の2.5倍になります。

有料プランには月額3,000円(税抜)の最低利用料金も設定されています。

CLOUZAは、基本料金が1人200円(税抜)で、有給休暇管理と申請承認ワークフローを両方使う場合は1人150円のオプションが加わります。

揃えると1人350円(税抜)、税込で385円になります。

ジョブカン勤怠管理は、出勤管理・シフト管理・休暇申請管理などの機能ごとに料金が決まる方式で、1機能で1人220円(税込)、機能を1つ追加するごとに1人110円が加わります。

出勤管理・シフト管理・休暇申請管理の3機能を揃えると、1人440円(税込)になります。

KING OF TIMEは、1人300円(税抜)のワンプライスで、休暇管理や申請承認、シフト管理を含む全機能を追加料金なしで利用できるため、表示単価と実質単価は同じ1人330円(税込)です。

年払い換算で表示されている製品の例

アテンリーは、「1人84円から」という単価を表示していますが、料金体系は人数上限の定額型です。

ベーシックプランの料金は、1〜20名が月2,500円、21〜50名が月5,000円、51〜100名が月10,000円(いずれも税抜)で、84円という単価は、年払いで2か月分が無料になる割引を適用した金額を、上限の50名で割って算出したものです。

月払いで利用すると、21〜50名の場合は税込で月5,500円となり、従業員30名であれば1人あたり約183円になります。

なお、アテンリーは残業時間の超過をメールで通知する機能を備えていますが、36協定の上限や有給休暇5日取得のアラートの有無は公式サイトで確認できなかったため、料金の参考として掲載しています。

このように、勤怠管理システムの主要製品を必要な機能を揃えた税込の実質単価で比べると、表示単価110円や220円の製品は275円から440円に上がり、全機能込みで330円の製品と同じか、それ以上の価格になります。

次は、実質単価をもとに、従業員数別の最安を確認します。

従業員数別に見た勤怠管理システムの最安

従業員数別に勤怠管理システムの月額を比べると、今回比較した製品の中では、30名・50名・100名・300名のいずれの規模でも勤怠クラウドが最安で、人数が増えるほど2位以下との差が広がります。

人数課金型は人数に比例して月額が増えるのに対し、人数上限の定額型は上限の範囲内であれば月額が変わらないため、従業員が多い会社ほど差が大きくなります。

いずれも必要な機能を揃えた税込の月額で比較しています。

従業員30名の場合

従業員30名の場合の月額は、以下の通りです。

順位 製品名 月額(税込) 年額(税込)
1 勤怠クラウド 4,950円 59,400円
2 アテンリー(ベーシック) 5,500円 66,000円
3 HRMOS勤怠 8,250円 99,000円
4 KING OF TIME 9,900円 118,800円
5 CLOUZA 11,550円 138,600円
6 ジョブカン勤怠管理 13,200円 158,400円

30名の規模でも、人数課金型の製品とは年間で39,600円から99,000円の差があります。

従業員50名の場合

従業員50名の場合の月額は、以下の通りです。

順位 製品名 月額(税込) 年額(税込)
1 勤怠クラウド 4,950円 59,400円
2 アテンリー(ベーシック) 5,500円 66,000円
3 HRMOS勤怠 13,750円 165,000円
4 KING OF TIME 16,500円 198,000円
5 CLOUZA 19,250円 231,000円
6 ジョブカン勤怠管理 22,000円 264,000円

50名では、勤怠クラウドの1人あたりの月額は99円となり、人数課金型の製品とは年間で105,600円から204,600円の差になります。

従業員100名の場合

従業員100名の場合の月額は、以下の通りです。

順位 製品名 月額(税込) 年額(税込)
1 勤怠クラウド 8,800円 105,600円
2 アテンリー(ベーシック) 11,000円 132,000円
3 HRMOS勤怠 27,500円 330,000円
4 KING OF TIME 33,000円 396,000円
5 CLOUZA 38,500円 462,000円
6 ジョブカン勤怠管理 44,000円 528,000円

100名では、勤怠クラウドの1人あたりの月額は88円となり、人数課金型の製品とは年間で224,400円から422,400円の差になります。

従業員300名の場合

従業員300名の場合の月額は、以下の通りです。

順位 製品名 月額(税込) 年額(税込)
1 勤怠クラウド 16,500円 198,000円
2 アテンリー(ベーシック) 33,000円 396,000円
3 HRMOS勤怠 82,500円 990,000円
4 KING OF TIME 99,000円 1,188,000円
5 CLOUZA 115,500円 1,386,000円
6 ジョブカン勤怠管理 132,000円 1,584,000円

300名では、勤怠クラウドの1人あたりの月額は55円となり、同じ定額型のアテンリーと比べても月額は半分、人数課金型の製品とは年間で792,000円から1,386,000円の差になります。

このように、従業員数別に勤怠管理システムの月額を比べると、今回比較した製品の中では、30名・50名・100名・300名のいずれの規模でも勤怠クラウドが最安で、人数が増えるほど2位以下との差が広がります。

次は、無料の勤怠管理システムが最安の選択肢になるかを確認します。

無料の勤怠管理システムは最安の選択肢になるか

無料の勤怠管理システムは月額0円で使えますが、有給休暇の管理や申請承認の機能が使えないなど、法令対応に必要な機能が制限されていることが多く、必要な機能を揃えた比較では最安の選択肢になりません。

無料プランは、有料プランへの移行を前提に提供されていることがほとんどで、機能や人数、データの扱いに制限が設けられています。

無料プランの人数上限と機能制限

無料プランは、10名まで、30名までといった人数の上限が設けられているのが一般的で、上限を超えると有料プランへの移行が必要になります。

たとえばHRMOS勤怠の無料プランは30名以下が対象ですが、有給休暇の自動付与・管理の機能と届出申請のワークフローが利用できません。

年5日の有給休暇取得義務をシステムで管理しようとすると、30名以下であっても有料プランへの切り替えが必要になり、その時点で1人275円(税込)、最低でも月3,300円(税込)がかかります。

データの保存期間と記録の保存義務

無料プランでは、データの保存期間やCSV出力に制限が設けられていることもあります。

労働基準法では、出勤簿などの労働時間の記録を5年間(当分の間は3年間)保存することが義務付けられているため、保存期間が短い無料プランでは、記録をダウンロードして別に保管する手間がかかります。

無料で始めても、法令に沿った運用をするために結局は有料プランへの移行が必要になるのであれば、最初から必要な機能を揃えた税込の実質価格で比較する方が確実です。

このように、無料の勤怠管理システムは月額0円で使えますが、法令対応に必要な機能が制限されていることが多く、必要な機能を揃えた比較では最安の選択肢になりません。

次は、最安の勤怠管理システムを選ぶときに注意すべき点を確認します。

最安の勤怠管理システムを選ぶときの注意点

最安の勤怠管理システムを選ぶときは、月額の単価に加えて、最低利用料金と最低契約期間、年払い換算の単価表示、打刻機器などの別費用を確認し、自社の人数と構成で計算した税込の総額で判断する必要があります。

料金表示の見方については、中小企業向けの勤怠管理システムの選び方の記事でも、表示価格と実際の請求額が違う4つのパターンとして詳しく解説しています。

最低利用料金と最低契約期間

人数課金型の製品には、従業員数にかかわらず月額3,000円(税抜)などの最低利用料金が設定されていることがあります。

また、最低契約期間が1年に設定されている製品では、途中で従業員が減ったり、別のシステムに乗り換えたりしても、契約期間が終わるまで料金がかかり続けます。

年払い換算・上限人数割りの単価表示

「1人あたり○円から」と表示されている単価は、年払いの割引を適用した金額を、プランの上限人数で割った数字であることがあります。

月払いで利用する場合や、従業員数がプランの上限より少ない場合は、表示された単価よりも1人あたりのコストは高くなります。

比較するときは、自社の従業員数で、実際に支払う方法の月額を確認しましょう。

打刻機器などの別費用

ICカードや生体認証で打刻する場合は、読み取り機器の購入費が別途かかります。

パソコンやスマホで打刻する製品であれば機器代はかかりませんが、ICカード打刻を前提に比較している場合は、機器代も含めた初年度の総額で比べる必要があります。

このように、最安の勤怠管理システムを選ぶときは、最低利用料金と最低契約期間、年払い換算の単価表示、打刻機器などの別費用を確認し、自社の人数と構成で計算した税込の総額で判断する必要があります。

次は、勤怠管理の最安を狙う場合に勤怠クラウドが向いている理由を紹介します。

勤怠管理の最安を狙うなら勤怠クラウド

勤怠管理の最安を狙うなら、税込表示の定額プランで必要な機能をオプションなしですべて使え、今回比較した製品の中で30名以上のすべての規模で最安になる勤怠クラウドがおすすめです。

表示単価の安さではなく、必要な機能を揃えた実際の請求額で最安になるよう設計した勤怠管理システムです。

50名で月4,950円、1人あたり99円

勤怠クラウドは、従業員数の上限ごとに月額を固定した3つのプランで提供しています。

プラン 従業員数 月額(税込) 1人あたり(上限人数時)
ライト 50名まで 4,950円 99円
スタンダード 100名まで 8,800円 88円
プレミアム 300名まで 16,500円 55円

表示している月額はすべて税込で、年払いの割引を前提にしていない月払いの金額です。

上限の範囲内であれば、採用や退職で人数が変わっても月額は一定です。

オプションなしで必要な機能をすべて利用可能

機能ごとのオプション料金はなく、どのプランでも以下の機能をすべて利用できます。

  • パソコン・スマホからの打刻と、打刻時の位置情報の記録
  • 残業超過・打刻漏れ・36協定の上限・有給休暇5日取得未達のアラート
  • 有給休暇の自動付与、代休、半日・時間単位の休暇取得
  • 休暇申請・打刻修正申請の承認
  • シフト管理、フレックスタイム制・変形労働時間制への対応
  • 法定内残業・法定外残業・深夜労働・休日労働を区分した給与ソフト向けのCSV出力

打刻はパソコンとスマホで行うため、ICカードリーダーなどの専用機器を購入する必要もありません。

30日間無料・自動課金なし

勤怠クラウドは30日間の無料体験が可能です。

無料体験は自動で有料契約に切り替わることはなく、決済の手続きをしない限り料金は発生しません。

体験期間中に、自社の勤務形態での集計結果や給与ソフトへの取り込みを実際のデータで確認してから、導入するかどうかを判断できます。

このように、勤怠管理の最安を狙うなら、税込表示の定額プランで必要な機能をオプションなしですべて使え、今回比較した製品の中で30名以上のすべての規模で最安になる勤怠クラウドがおすすめです。